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経済誌フォーNET 2008年7月号〜コラム「インターネットよろず話」

「iPhoneがなぜ「革命的」なのか 」

 先日、米アップルが「iPhone 3G」を発表しました。

 以前、イギリスで発売されているiPhoneを扱ってみたことがあります。日本の携帯メーカーの主である十字キーありきの操作ではなく、直感的に画面をタッチし、操作コントロールする手法は、今ある携帯は何なんだと思うくらい凄く、心地よくて快適でした。

 携帯電話でありながら、インターネットがPCの様に使え、ミュージックマシンとして音楽を楽しむ事ができ、任天堂のDS様なゲームマシンでもある。

 ここまでくればPCを手のひらに持っているくらいの感覚です。

 使用感が今までの端末と全く違うのに、ここまですんなり操作ができたのは、さすがの一言でした。

 使用料金や端末価格もだんだん決まってきているようですが、こんな可能性のある端末ならば、二十五〜三十五歳ぐらいの日本のネット世代にあっという間に普及する予感がします。

 そしてiPhoneの戦略性を感じるのが、「Microsoft Exchange」に対応するなど、企業情報システムにも対応しているという事です。これでメール、コンタクト、カレンダーなどの情報をプッシュで受け取れる環境が出来てしまいます。

 Yahooやgoogleなどと同じように、iPhoneをきっかけにアップルもネットワークサービスでユーザーを囲い込みを計ろうとしてくるでしょう。

 いずれにせよiPhoneの存在は、キャリアやメーカー、そしてユーザーにとって、今までの携帯の存在意義や価値観を見直すいい機会になりそうです。当面、市場にはiPhone旋風が吹き荒れ、ヒットするのは間違いないだろうし、ソフトバンクもドコモに対する立ち位置を確固たるものとすることができるでしょう。

 ただ、それで終わることなく、iPhone参入によって、他キャリアや他の日本メーカーが奮起して、よりよい製品やサービスが誕生することにも期待したいところです。