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経済誌フォーNET 2008年8月号〜コラム「インターネットよろず話」

「サイトをSEO対策してもらったけど順位が下がった!」

 せっかくサイトを作っても見られなければサイトの意味はないわけで、検索エンジンに上位表示されるように対策を行うSEO業者が増えてきています。企業もより多く集客したいため、SEOを業務依頼する事も増えてきています。

 ところが「SEOを依頼したのに順位が下がってしまった」とか「いつの間にやら検索インデックスから削除された」といった苦情が出ているのも事実です。

 本来検索エンジン側の目的とは、ユーザーがある事を調べる際、調べたいキーワードに最も適したコンテンツを表示する事であり、SEO対策も、コンテンツや構造が検索エンジンに評価・理解しやすいように整理する事で、検索エンジン側にこの情報はユーザーの求めている情報に適していますよと教えてあげる事なのです。

 しかしながら現実には、手段を問わず順位だけが上がればよいと考えている企業も少なくありません。

 GoogleにせよYahooにせよ、検索順位を上げるには、リンクを重視する事が共通の重要な要素です。

そのために、大量のリンクだけを集める事によって、ある程度の順位の上位表示が可能になってきます。

 しかし問題は、SEOの本質や検索エンジンの技術を理解しながらキーワードを考え、スパムの概念などSEM全般の知識を十分に持ち合わせているかという点が重要です。

 検索エンジン側もバカではありません。常にそのサイトが本当に正しいサイトなのか?必要な情報が載っているのか?常にアルゴリズムの改良を進めています。聞くところによると、Googleは昨年450個もアルゴリズムを開発・改良したそうで、Yahooも1週間に数回はアルゴリズムをいじっているそうです。

 「必ず上位表示します」とか「1週間で表示します」などと掲げる業者もいますが、検索エンジン側も複雑なアルゴリズムで順位を決定させており、日々進化している以上、「絶対」はありえないことを理解しておかないといけません。